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RealDesignTechニュース2021年9月3日4 分で読めます

朝鮮日報が紹介したUltiracer:開発チーム、ラインアップ、体験できる場所

著者 Shaun Cheon

2021年当時のUltiracer。 · 写真: RealDesignTech Co., Ltd.

韓国の朝鮮日報が、スタートアップ・インタビューシリーズ「스타트업 취중잡담(スタートアップ・チュィジュンジャプダム)」でRealDesignTechを紹介しました。インタビューでは、代表のイ・ジュンシクが、Ultiracerが誕生するまでの歩み、開発を支えたチーム、そして今Ultiracerを体験できる場所について語っています(Lee, 2021)。すべての始まりとなった事故の話は別の記事でご紹介しましたので、ここではインタビューの中から、Ultiracerの現在の姿がわかる内容をまとめました。

動作中のUltiracerプラットフォーム上の自転車の車輪とフレーム支持部のクローズアップ
動作中のUltiracer。写真提供:イ・ジュンシク代表。 · 写真: RealDesignTech Co., Ltd.

Ultiracerを形にしたチーム

Ultiracerは一人のライダーのスケッチから始まりましたが、そのスケッチを製品へと仕上げたのは、経験豊富なエンジニアたちのチームでした。RealDesignTechは2018年2月、イ・ジュンシク共同代表と、サムスン電子で27年間エンジニアとして働いたコン・ウォングン共同代表によって創業されました。そこに、韓国ヤマイチ工業の技術開発理事を務めた40年のキャリアを持つ機械分野の職人、チェ・ブシク工場長と、「サオジョン電話機」を開発したイ・チョルヒョン開発室長が加わりました(Lee, 2021)。

チームは約2年6か月をかけて22台の試作機を製作し、転倒せずに安全に乗れる設計にたどり着きました。その過程で、米国、EU、日本、中国などで特許を出願しています(Lee, 2021)。

展示会場で、英国の自転車選手ジョー・ブラウン氏と並んで親指を立てるRealDesignTechのイ・ジュンシク代表
英国の自転車選手ジョー・ブラウン氏とイ・ジュンシク代表。写真提供:イ・ジュンシク代表。 · 写真: RealDesignTech Co., Ltd.

3つのモデル、ひとつの考え方

Ultiracerは、一般モデル、子ども用モデル、プレミアムモデルの3つのラインアップで開発されました。一般モデルの価格は396万ウォンで、スマートフォンやテレビと連動する無料コンテンツ6種が付属します。画面上でレースを楽しんだり、ゲームの世界を走ったりすることができます(Lee, 2021)。

イ代表はインタビューで、韓国の室内サイクリング機器の価格帯はおよそ66万〜495万ウォンで、Ultiracerはその中間に位置すると説明しました。違いは、年齢や性別を問わず誰もが一台で安全に、しかもリアルに走れる点にあると語っています。自転車が左右に動き、ライダーが体を傾けるとプラットフォームが反応するため、Ultiracerはコントローラーとしても使えます。画面上の障害物をよけたり、懐かしのアーケードゲームを楽しんだりでき、VRコンテンツも開発中です(Lee, 2021)。

Ultiracerを体験できる場所

「乗る前は『何が違うんだろう』と半信半疑の方が多いんです。でも一度乗っていただくと、皆さん『違う』とおっしゃいます」。イ代表は朝鮮日報にこう語りました。確かめるいちばんの方法は、実際に乗ってみることです。次の店舗では、スタッフの説明を受けながらUltiracerを体験できます。

  • ロッテ百貨店 江南店(ソウル・ハンティ駅)
  • ロッテハイマート 水枝ロッテモール店(京畿道龍仁市)

オンラインでは、ロッテレンタルの「ミョミ(묘미)」やメタショップなどで購入できます(Lee, 2021)。また、元バスケットボール選手のチョン・テプン氏と元柔道選手のチョ・ジュノ氏が、YouTubeチャンネル「エムビックニュース(MBig News)」の番組『ハテ注意報(하태주의보)』でUltiracerを使って対決したこともあります。

支援とともに歩んだ道のり

韓国では、ハードウェアのスタートアップが投資を受けるのは簡単ではありません。イ代表は創業初期を率直に振り返りました。会社は当初、イ代表の自己資金と銀行融資で持ちこたえました。その後、国民体育振興公団などのR&D支援事業に採択されて約10億ウォンの研究開発費の支援を受け、中小ベンチャー企業振興公団からは転換社債(CB)の形で10億ウォンの支援を受けました。「すべてそのまま開発費に充てました」と同氏は語っています(Lee, 2021)。

マスク姿の3人が壇上でD.DAYのトロフィーとRDT RealDesignTechのプレートを持っている
d·campとロッテグループが共催したD.DAYで優勝したRealDesignTech(2021年)。写真提供:イ・ジュンシク代表。 · 写真: RealDesignTech Co., Ltd.

こうした支援に加え、今年初めにd·campとロッテグループが共同開催したD.DAYでの優勝も、長い開発の道のりを歩んできたハードウェア企業が前に進み続ける力になっています。

空想と没入

創業者として最も大切なことを尋ねられたイ代表は、「空想と没入」を挙げました。「創業はもともと空想から始まるものです。それを実現できるかどうかが問題なんです。全力で没入して、実現させてみせます」(Lee, 2021)。

インタビューをしてくださった朝鮮日報とザ・ビビッド(The Vivid)に感謝申し上げます。Ultiracerについて詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

参考文献